2014-08-18から1日間の記事一覧

骨に住む三種類の細胞

血液中のカルシウム濃度はつねに一定に保たれており、このはたらきをカルシウム濃度のホメオスターシスと呼ぶが、ホメオスターシスに一役買っているのが骨の中の細胞である。骨には、溶かす細胞(破骨細胞)とつくる細胞(骨芽細胞)と居眠りしている細胞(…

骨折痕消失

骨は生きているので骨折部の骨代謝による改造は継続し、数年後には骨折の痕跡すらなくなることがある。痕跡消失は小児骨折でとくに早く、完全に消失がみとめられることも多い。骨折痕消失は、皮膚、血管を切って治った状況とおおいに異なる点である。皮膚な…

骨折修復のメカニズム

椅子の足や傘の骨が折れた場合、そのままにしておいてもそのうちに折れたところが元どおりにつながるということはありえない。しかし、人間の骨が折れた場合、なかでは骨がつながる。もう少し厳格に言うと、つながらないことと、つながりにくいこともあるも…