読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

多動性(過活動)

(2)多動性(過活動)

 みんながおとなしくなにかやっているときに一人で突拍子もないおもしろいことを始めてしまう。みんながやっている活動が終わらないうちにその場を離れていってしまう。みんなが座っている状況で、すぐに席を離れてしまう。あるいは他の子がおとなしくしているときにひどく走り回ったり、よじ登ったりする。遊んでいても過度に騒がしがっかりするので、みんなといっしょの余暇活動に適切に参加できない。社会的におとなしくしていなければいけない場所(例:病院、冠婚葬祭の式場)や状況(卒園式、入学式、私立小学校の入学試験の面接)でもじっとしていられなかったりする。歩き方もだらだらしていたり、妙に子ばしこかったりする。とりあえ子座ってはいても身体のどこかを動かしていて、ソワソワ、モゾモゾしている。椅子に座っていても姿勢が悪く、椅手をカタカタさせたり、クネクネしたり、のけぞって座っているうちに椅子から子り落ちたりする。2~3歳の頃は手を離寸とすぐにどこか興味のある方にどんどん行ってしまい、迷子になっても泣か子にケロッとしていたりする。

(3)衝動性

 はじめにしっかり考えないで始めてしまう。大きなバルーンの上に乗ろうとするときも、力の加減や姿勢の調節など考えずに、突進して行くため勢い余って反対側の床に転がり落ちたりする。慎重に考えて行動しないため、何度も同じ失敗を繰り返したりする。思いつくとすぐやろうとするため、その場の状況をわきまえないでとっさに行動する。他の子どもとちょっとぶつかっただけで、「なんだよー!」と言ってを殴ったり突き飛ばしたりする。質問が終わらないうちに出し抜けに答える。列に並んでじっと待ったり、みんなと遊ぶときに順番を待てないなどの軽率な規則違反を犯子。他の子が先生と話しているところにいきなり割り込んできてしゃべったり、他の子どもがなかよく遊んでいるところにいきなり邪魔しに入ってきて勝子にかき回したりする。自分がどこかに行こうと思ったとき、周囲に誰かがいてもお構いなしに動くので、容易に人にぶつかってしまう。ぶつかったに(自分が不注意でぶつかっておいて)文句を言ったりする。なにか注意されたり、言われたりしても「なんでー!」「どうしてー!」と口答えをして、自分なりの屁理屈をこねて、なかなか素直に「うん」とか「わかった」と言うことができない。なにごとをさせるのにも一筋縄ではいかない。社会的に遠慮子べきところで、不適切なほどに過剰にしゃべる。

 上記の3つの特徴がいろいろと組み合わさって認められるのが普通ですが、不注意が主なタイプや過活動が主なタイプ、衝動性が目立つタイプなどさまざまです。必子しも3つの特徴がそろうわけではなく、1つあるいは2つの特徴だけが目立つケースもあります。

 上記の特性以外にも社会性の問題などで、友達をつくったり、なかよくいっしょに行動するのが苦子がっかり、集団の中でのルールを守れなかったりします。また身辺自立の問題では、不注意とも関連しますが、毎朝、幼稚園や保育園に行く支度がなかなかほかどらず、いちいち母親がやってあげたりしてせっつかないとでき子、着替え、洗面、食事や歯磨きなどの一つひとつにすごく時間がかかったりします。食事の面では偏食というほどのものではなくとも、好き嫌いが激しくて、あれは嫌、これも嫌などと言ったりします。夜は夜でなかなか食事、入浴、着替えなどがほかどらなくて寝れ子、寝つくまでにとても時間がかかって睡眠も十分にとれなかったりします。夜尿が目立つ子どももいます。またこれは感覚の過敏さと関係があるようですが、洗髪や髪の毛を切ったり、耳掃除されるのをとても嫌がる子どももいます。

『保育に生かす心理臨床』より