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ホワイービコーズ・ロジック

 

 日本人のスピーチを聞いていると, why-becauseのr,シックの欠けるものが多い。

 日本の新聞の社説を読んでいても意見と主張が多いだけで, reasonが少ない。

 つまりbecause以下がないのである。 why-becauseというロジックの骨がない限り,いくら高度な英語が用いられていても,しょせん白帯英語である。

 相手を知的に説得させるには,次のようなbecauseが要る。

 1. Because l read it.

  日本の海外特派員のほとんどは,この手だから説得力に欠ける。 Because l heard it. の方が迫力がある。ところが海外特派員のほとんどがピアリングができないから,自信がな
い。 to Government officials のtoをtwoと聞き違えて「2人の官僚」と誤訳して悶着を起したこともある。

2. Because it is scientific.

 「科学」という言葉は,誰も反論できぬ“,聖牛”(sa-cred cow)である。だから,星座でも血液型気質論でも“scientifically proven” という言葉を用いると説得力が増すよ

3. Because everyone else believes it.

 企業訓練などで血液型ごとにグループ分けをすることがある。いくら科学的に血液型が気質と結びつくと説明しても,いや「人間を4つにタイプ分けすることがそもそもおかしい」と
噛みつく受講者が20人に1人の割合でいる。その場合は,まず血液型にグループ分けして,討論させ,研究発表をさせる。するとたしかに血液型グループによりそれぞれ特徴のあること
を知り納得する。血液型による気質適合率に関し自分だけが45%と低くても,同じ血液型の同僚が全員80%の確率で当っていれば,本人もそわそわし始める。

 思い切って再検査した結果,その本人が誤って自分の血液型を信じていたことが判明したことなどときどきあった。

4. Because statistics say so.

 人は統計には弱い。客観的資料というのは,スピーカー個人の主観的な意見でないということの証拠になるから強いのだ。

 Figures don't lie. (数字はウソをつかない)というが,Liars figure. Cウソつきは,数字を使う)という言葉もあるごとく,必ずしも統計が信頼に価する証拠になりうるか疑問で
ある。