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速話のための速読

 

速聴と速読を交互に

「どうも私はリスニングが苦手」と悩みを私に告白する学習者が跡を絶たない。

 その悩みに答えてみよう。

 「集中力がないのでしょうか」,「いや,リスニングをやれば集中力が身につくのです」,「やはり一日中FENなどを聴きっぱなしするべきでしょうか」,「いや,ストップして,速読することです」。

 速聴でくたびれれば速読。速読でくたびれれば速聴

 私はこの切り換えのリズムを強調する。

 宮本武蔵の『五輪書』の「火の巻」に「つばぜりあい」という一節がある。

 これは,相手とつばぜりあいをして,ラチがあかないとくれぼさっと横に引くことの必要性を説いている。

 徹底的に前へ押せという説もあろうが,私はいや,夕イミングを見て横へ身を引けと説く。

 一日中,速聴を続けてもそれ以上は仲びない。自然界には昼と夜のリズムがある。人間の身体にも緊張と弛緩[tension and re]ease)というリズムがある。さっと耳を捨て,眼を活かせるーそこにリズムが生まれる。

 1985年11月29日の“The Japan Times” に次のようなおもしろい記事があった。私が冒頭に用いた内容の原文であるので,そっくり引用させていただこう。とくに,会話調の英語が多いので,軽い気持で読めるだろう。初段は1分間で200語(平均的ネイティヴのスピーキングのスピード)読めるので,段外者でも数分間で読めるはずである。