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興奮と抑制

 

 興奮という言葉をきくと、とかく、いらだった神経、おちつかない心、いきりたった姿を想像しがちである。しかし、ここでいう興奮は、もっとおちついた学問的用語である。

 たとえば、筋肉細胞が収縮するとか、感覚細胞か刺激をうけいれるとかいったように、私たちの身体を組立てている細胞が持前の働きをしたとき、、。その細胞は興奮したという。

 これと反対の仕組みに、抑制という現象がある。腕をまげようとすると、腕の屈筋がちぢむと同時に、伸筋がのびる。この場合、伸筋を支配する神経細胞に、ちぢまらせないようにる
命令がきて。神経細胞の働きを積極的に抑制しているのである。

 ところで、ネフロンには、次の三つの働きがある。まず、受容器はまわりのネフロンからの興奮を、細胞体と樹状突起でうけとめる。次に、うけとった興奮を、軸索(神経線維)によ
って伝える。そして最後に、軸索の末端の終末ボタンによって、効果器もまわりのネフロンにそれをうけわたす。これらの一連の働きは、複雑な物質変化によって行なわれているのであ
るが、私たちはこれを電気的な変化としてとらえることができる。