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理系の修士号はマイナス・イメージ

 

    話が医学系に偏りすぎてしまった。もう少し幅広い範囲でみてみよう。まず、理系出身者の実際の初任給(年収)をもう少し詳しく調べてみた。1997年7月のアメリカのデータである。ウーム、生物科学を専攻して大学を出ても、年収は低いほうから数えた|まうが早い。全分野で最低の家政学卒が2万844ドルのところ、生物科学卒は2万5356ドルである。最高は薬学卒の5万2816ドルだから、生物科学卒は薬学卒の半分以下しかもらえない。ウヘエ。

 修士号をとると、どーなるか。アメリカでは、科学技術分野の修士号は「何らかの理由で博士号をとれなかった人」という扱いである。だから、学士号に比べ年収はたいして上昇しない。生物科学の修士号取得者の年収は2万6874ドルで、ナント、全分野の最低である。一方, MBA (エムビーエーと読む)と称される経営学修士はスゴイ。年収6万2135ドルももらえるのだ。科学技術分野を含めたたいていの分野の博士号取得者に比べても、経営学修士の年収のほうが多い。もっとも、4年以上の実務経験が必要ではあるのだが。

 博士号をとると、どーなるか7博士号をとった人の全分野での最低が人文科学で年収2万6500ドル。人文科学分野では、学部卒で2万3344ドルだから、それからさらに6~7年かけて博士号をとっても年収は14%アップにしかならない。驚いたことに博士号取得者より修士号取得者のほうが年収が多い。こんなんじや、博士号を誰もとらなくなってしまう。人文科学分野は例外的で、異常な気がする。それに比べると、生物科学で博士号をとれば、年収は学士の2倍以上になって5万2383ドルになる それでも科学技術分野の中では低いほうである。ウーム。