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研究はデータベースつくり?

 

  空調のきいた快適な家に住み、食べ物は十分にあって、過酷な肉体労働はない。痛いとか苦しいという病気もおおむね治せる。社会問題(犯罪、不正、局地戦争など)はあるけれど
、日常生活のうえで「必要」なことは満たされている。これがおおもね、日本を含めた先進国の現状であろう。

 普通の感覚で生きていれば、物質的にも精神的にもはや「ハングリー」ではないのだ。このままの生活水準が保てれば人間生活は快適である、そうなると「発明の母」である「必要」
がないのだから、発明は起こってこない。科学研究でも新しい概念の発見や大きな飛躍はもうないのかもしれない。日々の研究作業は、データベースに新しい情報を加えているだけのよ
うな気もする。

 自然観を変えるような革命的な発見、人間生活を豊かにする発明、そういう発見や発明が科学者の仕事だ、と不肖・ハクうク、長い間、思っていた。しかし、どうやらそういう時代は
終わったのかもしれない ホーカン(J。 Horg日口)が1996年の著書で、「科学研究上の大きな問題はもう全部解明されてしまった。残っているのは重箱のスミを突つくような問題だけだ
」、と危惧しているのが当たっていそうである。