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将来飛躍する科学技術とは

 

    「空想科学小説みたいなバカげた話をバイオ研究にもちこむな」という、読者もいるかもしれない。そこで、権威のありそうな最新の本をさがしてきた。『今後20年間に科学
技術は人間生活をどう変えるか』という1997年出版の本である。298ページもの英語の本である。そこでは「エネルギー」、「環境」、「食料」、「コンピュータ」、「材料」、「医学」、「宇
宙」、「交通」など、11分野85項目につい成するのか?」と心配になる。自分の知らないとこかの天才が革命的な発見をする、と考えればいいかもしれないが、実際にはそういう人が天
から降ってくるわけじゃない。あなたとか、あなたの周囲にいる研究者とか、隣りの席で鼻くそをほじくっている大学院生とか、口を開けてうたた寝しているやつとかがやることになる
のである。

 しかし、 「誰がやるか」は実はそれほど心配していない。十分な研究費と優秀な協力者がいれば、画期的な発見一発明の1つや2つ、こなしていく自信はある。そういう研究テーマ
の難度や研究費や人材という問題は本質的な問題だと思っていない。そういう問題とは全く別に、研究を困難にする大きな問題があるのだ。その大きな問題とは、そういう画期的な研究
を日本社会が、はたまた国際社会が許容するのかという問題である。いーや、許容というレベルではダメである、人間社会が「なんとか是非研究してほしい」と熱望しているのか、いな
いのか、という問題である 人間社会が熱望していなければ研究は決して飛躍しないからだ。